東北高校のペッパーミルはなぜ注目されるの?東北高校で実践する佐藤洋監督の指導法とは【春の選抜】】

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こんにちは。第95回選抜高校野球大会が3月18日に開幕しました。


引用:THE DIGEST

第1試合で敗れた東北(宮城)の選手が行った“ペッパーミルパフォーマンス”が一塁塁審に注意された場面について、東北高校佐藤洋監督違和感を表明し、高野連では異例の声明を出し、ネット上では賛否両論の声が飛び交っています。

青学大・原晋監督は、「ペッパーミルパフォーマンス」の選手にエールを送っています。


引用:スポニチ

一方では、相手のミスの出塁でのパフォーマンスだったため、スポーツマンシップの観点から良くないという意見もありますね。ネット上では佐藤監督を揶揄する意見も。


引用:スポーツ報知

ペッパーミルパフォーマンスは、日本中で話題となっている侍ジャパンのパフォーマンスだけあって、高校野球でもどこかの場面で出てきても不思議ではないでしょう。

その是非はネットの議論にお任せするとして、
実は大会前から佐藤監督率いる東北高校野球部の指導法が注目されていました。今回は、普段佐藤監督が東北高校ナインにどんな野球指導をしているのかその本質に迫りたいと思います。

 

東北高校で実践する佐藤洋監督の指導法とは

東北高校といえば、ダルビッシュ有選手の母校ですね。


引用:読売新聞オンライン


引用:NHK Web

しかし、東北高校は、2016年の夏を最後に甲子園から遠ざかっていました。
そうしたなか、チームの再建に白羽の矢が立ったのが佐藤洋さんでした。

「子どもたちに野球を返す」を掲げる佐藤洋監督

佐藤監督の経歴


引用:NHK Web

佐藤監督は、もともと東北高校のOBです。
成育歴は宮城県石巻市出身。小学3、4年生で野球を始めましたが、チームには所属せず友人と公園で遊ぶ程度だったそうです。


引用:少年野球スクール

中学では軟式野球部に入り、3年時には県大会で準優勝。
その後東北高校に進学し、在学中は春夏計4度甲子園に出場しました。
卒業後、社会人野球の電電東北を経て1984年のドラフト4位で巨人に入団。複数のポジションをこなす選手として活躍した経歴を持ちます。


引用:NHKWeb

現役引退後は少年野球教室を立ち上げ、あらゆるチームで臨時コーチを務めるなど長くアマチュア野球の指導に携わってきました。

その指導法はかつて高校時代の苦い経験から生み出された

練習中は水を飲むことさえ許されず、その時間は放課後から深夜まで続く。休みは正月とお盆に2日ほどあるだけで、残りの約360日は野球漬けの毎日だったそうです。
「軍隊みたいで、苦しい練習を乗り越えた者だけが甲子園に出るという時代だった」
「辞めたくて、辞めたくて、毎日嫌で。また今日も練習か、また今日も怒られるなって……本当に楽しくなかったですね」と、当時を回顧しています。(引用:THE ANSWER)


(引用:THE ANSWER)

社会人野球でプレーしていた時、全体練習の時間が減り、自主練習に費やす時間が増加。「自分の意志でやって、結果が出る」ことの喜びを知り、小中学生の頃の楽しかった野球を思い出します。

アメリカの野球指導にふれたことで確信したこと

その後32歳で現役を引退した後、埼玉県のスポーツメーカーで勤務する傍ら、会社の事業の一環で小中学生を対象とした野球スクールを設立。ところが、スクールに通う子どもたちは、「笑顔がない」ことに気付きます。
そんな折、会社の研修で渡米する機会があり、その際に初めてアメリカの野球指導に触れました。
本人の自主性を重んじる指導法に、かつて高校時代に経験した”勝利至上主義””反復練習の徹底”ーこれらは本当に正しいのか?と疑問に感じます。


引用:引用:THE ANSWER 選手は練習中お気に入りのジャージやTシャツを着用

以後、「子どもたちに野球を返す」指導を本格的に取り入れるようになります。
WBCの人気の裏で広がる小中高生の野球への”塩対応”の記事はこちら

佐藤洋監督の実践する指導法ーアンチ”勝利至上主義”「7つの掟」

以下で、佐藤監督の特徴的指導方法を、7つにまとめてみました。


引用:timelyWeb 丸刈りも廃止

①「型」からの脱出
・丸刈りにしなくてもいい
・練習中にユニホームを着なくてもいい
・練習中に音楽をかけてもいい

②「野球だけしてたらいい」からの脱却
整理整頓の大事さや、自分たちが野球をできていることのありがたさ、マナーなど道徳の時間をとる(リンクは佐藤洋さんブログ)


引用:timelyWeb 生徒同士で教え合う

③あまり教えなくていい
・監督が「教える」ではなく、選手同士が「教え合う」関係を重視
・大人が何かやっていないと不安だから「指導」⇒それを押し付けると選手たちが成長する機会に蓋をしてしまう


引用:BASEBALL TRIP

④好きにやらせた方がいい
・練習メニューは自分たちで決めさせる

⑤練習は短くていい
・費やした時間に満足感を得て、それを自信にしようとする行為はご法度

⑥投げさせすぎるのはよくない


引用:時事通信

⑦自分で上手くなりたければ自分から動くのだ
・やらされ感からの脱却


引用:timelyWeb

佐藤監督をより知るための情報

もし、佐藤監督の指導方針に共感を覚えて、子どもや自分自身が学びたいときは、以下の方法がありますのでご紹介します。

スクール情報 (佐藤洋さんブログより引用)

野球に必要な動き作りを行います。
ボールやバットを持たずに「軸」を作り、運動能力を高めます。
少年野球で大切なものとは?
青少年の健全育成を本気で目指しています。

≪宮代スクール≫
開催日 : 毎週月曜日  PM6:00~8:00
場  所 : 百間(もんま)小学校
埼玉県南埼玉郡宮代町西原261番地
対 象 : 小学高学年~中学生
時 間 : PM6:00~8:00
入会金 :  6,000円
月会費 :  6,000円
兄弟参加は一人目6,000円
二人目3,000円
保険料  :    800円(年度掛け捨て)


≪熊谷スクール≫

開催日         毎週火曜日 PM7:00~8:30
場 所         熊谷市立大原中学校 体育館
(埼玉県熊谷市大原3-4-1)

お問い合わせ/無料体験希望の方は
juku@mft.jpまで

〇個人レッスンはこちらから

〇佐藤洋さんブログ「きっかけ作り」

〇特定非営利活動法人 日本少年野球研究所 Facebook

まとめ

東北高校の“ペッパーミルパフォーマンス”が議論を呼んでいますが、東北高校佐藤監督はブログを拝見する限り、普段から「自立」と「自律」を心掛けて、道徳指導もされています。
「自由」を成し遂げるには、「自律」の精神が必要であることをしっかりと教えていらっしゃいますね。

自らの高校野球時代の苦い経験を子どもたちには押し付けない「子どもたちに野球を返す」指導方法は、これまでの高校野球の慣習を大きく変化させるものであることは言うまでもありません。
東北高校が甲子園で結果を残せば、日本の高校野球界が大きく変わるかもしれません。
これからの東北高校の野球部の活躍に期待したいですね。

WBCの人気の裏で広がる小中高生の野球への”塩対応”の記事はこちら

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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