”双葉スーパーゼロミル” 浅野撚糸社長の戦略と現地の反応は?【ガイアの夜明け】

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ガイアの夜明け「3.11」を忘れず 今を生きる 3月10日(金)夜10時から放送


引用:TV TOKYO YouTube

ガイアの夜明けで、浅野撚糸株式会社浅野 雅己(あさの まさみ)代表取締役社長が登場します。
浅野撚糸は、東日本大震災の被災地である福島県双葉町に、”双葉スーパーゼロミル” 4月22日にオープンさせます。
浅野撚糸は、岐阜県安八郡安八町に本社を置く撚糸工場です。岐阜県の製糸工場がなぜ福島に来るのか興味深いですね。双葉町では、すでにスーパーゼロミルの内覧会も行われたようです。
今回は、双葉スーパーゼロミルとは何なのか?現地の評判と、浅野社長のねらいについて深堀りしていきます。

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岐阜の製糸工場がなぜ福島に?双葉スーパーゼロミルのねらい


引用:浅野撚糸HP エアーかおる本丸(岐阜県安八郡安八町)

浅野撚糸とは?

〇設立:1969年12月
〇代表取締役社長:浅野雅己(2代目)1995年に就任
〇事業内容:撚糸製造・タオル販売
〇本社所在地:岐阜県安八郡安八町(あんぱちちょう)中875-1
〇資本金:1000万円
引用:浅野撚糸HP

撚糸とは、原糸と呼ばれる数十本の細い繊維の束を、縫い糸にするために撚り(より)を加える工程のことです。製造された原糸(生糸)はそのままでは非常に細く、ばらばらになって扱いにくいので生糸の束に軽く撚りをかけます。この工程を経ることで初めて一本の糸として使えるようになります。また、生地の風合い、肌触りに変化を持たせる目的もあります。(引用:日本撚糸工業組合連合会HP)


(引用:日本撚糸工業組合連合会HP)

浅野撚糸は、2005年にクラレトレーディングとの共同開発糸「セルナーレ」を発表するなどさまざまな撚糸に取り組み、大手メーカーより撚糸開発指定会社としての指名が10社をこえるなど、業績を積んできました。そして、2007年に超機能タオル「エアーかおる」を販売開始。その時の開発秘話が2018年8月30日テレビ東京のカンブリア宮殿で放送されています。
1995年に2代目社長に就任した浅野雅己社長でしたが、2000年代に入り、安価な中国製糸が流通。撚糸業界は衰退の一途をたどり、浅野撚糸もそのあおりで7億円あった売上が2億円まで落ち込み、倒産の危機に。先代の父からは廃業をほのめかされるも、浅野社長は「どうせ廃業するなら限界まで挑戦したい」と決意しました。


引用:テレビ東京廃業寸前の「浅野撚糸」と「おぼろタオル」奇跡の復活劇

大人気のタオルで勝負をかける

その後、5年もの歳月をかけて完成した魔法の撚糸SUPER ZERO®を織り込んだタオル、「エアーかおる」が誕生します。


引用:地球洗い隊


引用:【公式】エアーかおるダイレクト エアーかおるロゴ入り手提げ袋

抜群の吸収力、速乾性、耐久性を備え、ふっくら感が持続するエアーかおるは、大ヒット商品となりました


引用:【公式】エアーかおるダイレクト 公式サイト限定オーガニックコットン使用おくるみ+スタイセット

浅野社長いわく、エアーかおるは、”地獄の底から救ってくれたタオル”
本当に経営が苦しい中、あきらめずに3年かけて開発した賜物!会社の命運をかけて生み出されたエアーかおるは、人にやさしい、幸せを包みこんでくれるような肌触りなのが、画像を見るだけで伝わってきますね。

※エアーかおるの詳細や購入できるショップの情報はこちら

双葉スーパーゼロミルとは?~双葉町の賑わいを生む場所に~


引用:浅野撚糸HP スーパーゼロとは、高吸水性タオル「エアーかおる」に使用されている特許取得の撚糸加工技術「スーパーゼロ」に使われている特許取得の撚糸(ねんし)加工技術のこと

浅野撚糸は、去年8月に避難指示が解除された双葉町に、浅野撚糸双葉事業所を新設しました。その名も双葉スーパーゼロミル
敷地面積 約28,000平方メートル。
合糸機や撚糸機、スチームセッター等の設備を備えています。特許を取得した吸収性に優れた糸を製造するほか、エアーかおるオフィシャルショップも併設。2階にはアウトレット売り場やカフェも。


引用:ライブドアニュース

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浅野社長の想い

「11年間も誰も住んでいない町が復活していくのは世界にどこもないので世界中が注目しますよ」


引用:テレビュー福島

 社内で共有しているのは「利益より復興」という思いです。当社の建物や事業が復興のシンボルになり、現地の皆さんが元気になってくれたらうれしいですね。引用:岐阜新聞Web

投資金額は30億円しばらくは赤字が出ることを覚悟されているそうですが、本丸の回復で補えると思う、と浅野社長。
現地の高校生や大学生の就職も内定したそうです。
「福島第一原発が震災遺構として公開され、世界からの見学者・交流人口300万人を目指し、双葉の復興を象徴する場所になると信じています。」

新たな世界戦略も視野に

浅野撚糸は、今後、高吸水性タオル「エアーかおる」に使用されている特許取得の撚糸加工技術「スーパーゼロ」の糸を輸出する計画もあるそうです。
双葉町の新工場が稼働すれば、会社全体の糸の生産能力は現在の500トンから倍増する見通しだそう。円安を追い風に、海外のメーカーと組んでタオルや衣類に加工して販売する戦略です。

双葉町と共同開発した「ダキシメテフタバ」


引用:楽天市場

浅野撚糸はスーパーゼロミルの戦略の一環として、双葉町とコラボ商品「ダキシメテフタバ」を開発。
中でも「タオルマフラー」は、歴代の総理大臣ら政府要人が双葉町を訪れた際に着用するなど、町を代表する産品として存在感を放っています。


引用:浅野撚糸HP


引用:浅野撚糸HP

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現地の反応は?

2月25日の内覧会の様子

現地ではすでに浅野撚糸双葉事業所の内覧会・アウトレットセールが実施されました。


引用:浅野撚糸HP
当日は800名が来場。完成したばかりの年式や施設内の見学をし、2階にはアウトレットセール会場を設けて、エアータオルの販売に沸いたようです。


引用:浅野撚糸HP

ツイッターからみる現地の評判

#フタバスーパーゼロミル 内覧会
来月 #双葉町 にグランドオープンする #浅野撚糸 さんの工場の内覧会に行ってきました。すぐれものタオル #エアーかおる の繊維がすでに工場内で生産されていておぉ〜っとなりました😆🎶 — 鈴っぴ (@suzuppi)


この素敵なマフラータオルをつくった浅野撚糸さんですよー!
赤べこのデザインはフランス出身福島県在住のイラストレーター・エミリーさんによるもの。
双葉事務所でどんな製品が生まれるか楽しみです☺️ — 福島県観光物産交流協会 (@fukushimatweet) 2023年3月6日
引用:Twitter

双葉町に住民が戻ってこその復興との声も

一方で、震災の復興の課題はあまりにも大きいため、企業誘致だけでどこまで復興が遂げられるのか?
双葉町の現状も気になるところですね。

〇令和3年度の住民意向調査では、双葉町で帰還意向を示したのは11%。調査対象の6市町村の中で最も低かった。早い段階で解除した自治体と比べると、事故から11年5カ月は長すぎたという声もある。

〇2022年8月時点で、町内で営業している店舗は、ガソリンスタンド2軒と建築資材店、町産業交流センター内の飲食店4軒と土産物店の計8軒だけ。日用品を積んだ移動販売車が町内を巡るが、解除後もスーパーや郵便局の開設予定はない。

〇解除された復興拠点内の平均放射線量は毎時0.44マイクロシーベルトで、この環境で1年間暮らすと、一般人の被ばく線量上限(年間1ミリシーベルト)の約2倍に達する。
(引用:東京新聞Web)

あらたな企業誘致で産業拠点を作り、新しい人が入ってくることも復興ですが、いずれにしても安心して住める地域を取り戻すには、まだ多くの課題がありますね。

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まとめ

”双葉スーパーゼロミル” は、岐阜県安八郡安八町に本社を置く浅野撚糸が社運をかけて取り組む一大プロジェクトです。
特許を取得した吸収性に優れた糸を製造するほか、主力商品である高吸水性タオルエアーかおるを販売するオフィシャルショップも併設。2階にはアウトレット売り場やカフェも備えています。
双葉の復興を象徴する場所になることを目指しています。

エアーかおるの詳細や購入できるショップの情報はこちら

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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